ロンドンのヒースロー空港の警備員が、31日間のストライキを夏に行うと発表されました。このストライキが旅行や出張にどのような影響を及ぼすか、心配している人も多いでしょう。私もそのうちの一人です。今出ている情報を元に今回のストライキの詳細を見ていきましょう。
ストライキの期間は?
2023年6月
6月24日 (土)~6月25日(日) (2日間)
6月28日 (水)~6月30日(金) (3日間)
2023年7月
7月14日 (金)~7月16日(日) (3日間)
7月21日 (金)~7月24日(月・祝) (4日間)
7月28日 (金)~7月31日(月) (4日間)
2023年8月
8月4日 (金)~8月7日(月) (4日間)
8月11日 (金)~8月14日(月・祝) (4日間)
8月18日 (金)~8月20日(日) (3日間)
8月24日 (木)~8月27日(日) (4日間)
**これらの日程には、イード祭(6月28日、29日、30日)、学校休暇開始日(7月21日、22日、23日、24日)、8月の祝日(8月24日、25日、26日、27日)を含まれています。
なぜ警備員がストライキをするのか?
ヒースロー空港の警備員は、ロンドンや南東部の他の主要空港の警備員よりも給与が低く、スタンステッド空港やガトウィック空港の警備員よりも年収が5,000~6,000ポンド低いようです。また、2017年以降、彼らの平均報酬は実質24%低下していると強調し、ユナイト組合は「公正な給与の提示」を要求するためにストライキを行うようです。
どのような影響が考えられるか?
イード・アル・アドハー、学校休暇に伴って夏休みの旅行、8月のバンクホリデーにも影響が出ます。ターミナル3・5を使用するBritish Airways、Virgin、Emirates、Qatar、United、American、Deltaは、影響を受ける航空会社の一部です。
前回のストライキ(2023年5月)では、ターミナル5を独占的に使用するブリティッシュ・エアウェイズのセキュリティ担当者や、空港に到着するすべての貨物のチェックを担当する担当者がストライキに参加しました。ヒースロー空港では、混乱を最小限に抑えるため、1,000人のスタッフを増員し、乗客に次のようなアドバイスをしていました。
・空港に行く前に、航空会社にフライトの詳細と状況を確認をすること
・短距離便は2時間前、長距離便は3時間前までに到着すること
・手荷物は、液体物は密封できる透明の袋(最大100ml)に入れ、大型の電気製品は取り外して別のトレイに入れるなど、セキュリティに配慮したものを用意すること
最後に
今回のストライキに関する情報や詳細がアップデートされていくと思うので、随時確認が必要になりそうです。前回のストライキ時と同様に、フライト状況の確認や、空港に早めに到着するなどの対策をしましょう。
イギリスに住み始めてから、ストライキの多さに驚きます。自分たちの不満に思っていることをアクションに起こせること、そのことで雇用側も解雇という形を取らずに対応するところも素晴らしいことだと思います。ただ、それらのサービスを使用する側としては困ることもしばしば。イギリスの経済状況を見れば理解できますが、最近あまりにも色んなところでストライキが行われているので『またかっ』と思ってしまうのも素直な気持ちです。