私がキプロスを知ったのは、渡英して少し経った頃のこと。
イギリスでできた友人(日本人)のフラットメイトがキプロス出身の女の子だった。
愛想が良く、親日で(後に日本へと旅立っていった)、底抜けに明るい。
こんないい子が育ったキプロスってどんなところだろう?と思っていたが、時が経つのと共に忘れていた。
私は、ビーチ好きではなく、どちらかといえばシティホリデーが好き。
だけど、イギリスにいるとふと暑さと海が恋しくなる。
ホリデーにいこうと決まった時から、気づけばヨーロッパのビーチを検索しまくっていた。
とにかく綺麗な海に行きたい!!
地中海に面するヨーロッパは、検索すれば美しいビーチがたくさん出てくる。
シーフードも美味しいだろう。
長々と前置きを書いたが、私がキプロスを選んだ理由は、ヨーロッパであるが、メインのヨーロッパから離れているというところ。
ヨーロッパのビーチホリデーを探しているのに、離れてるところを選ぶという…
支離滅裂と感じるかもしれないが…
違う空気を吸いたかった。
キプロス共和国
キプロスは、地中海に浮かぶ小さい島だが、エジプト・トルコ・ギリシャと近く歴史的にも文明的にもそれぞれの影響を受けてきた島であるり、翻弄されてきた島でもあるだろう。
1974年以降、南北に分断され、北部約37%を、トルコ系住民が住む北キプロス・トルコ共和国(トルコのみが承認する独立国家)。
残りは国際連合加盟国193か国のうち、192か国(トルコを抜かす)が国家として承認している。
北キプロスは、トルコ。
残りは、キプロス。
元は、ギリシャ系住民とトルコ系住民の混住する複合民族国家だったが、キプロス島分断後は、事実上ギリシャ系による単一民族国家となっている。
そのため南北を行き来するには、イミグレを通過しなくてはならない。
そこで私は、ギリシャとトルコを味わえるのではないか、とキプロス行きを決めた。